12さつめ 『限りなく透明に近いブルー』(講談社文庫)

★1 
 つまらっしゃい。何も起こらない小説なのである。解説の今井氏の解釈が「じつはどのような行為も存在しない」なので、こう書いてもそれほど的外れでもないだろうと思う。日常系だ。薬物と汚物と暴力を部室にした日常系。物語がなく、痛々しい告白がなく、私にはどうでもいい雑談しかない。
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