35さつめ シェイクスピア『マクベス』(新潮文庫)

★2 
 きれいは汚い、汚いはきれい。「予言とその成就または回避」というテーマで書くため、マクベスを読まねばならなかった。予言に魅入られて王を殺したマクベス。魔女の告げた死亡フラグに従って殺される。その点で、予言から逃れられた人間はいない。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23197714

36さつめ ソフォクレス『オイディプス王』

★3 『オイディプス王』:再読。擦り切れるほどあらすじの予備知識を知っていなければ、もっと面白かったはず。クレオンとの論争までの緊張感は古代外国の話なのに、すごい。テーマと伏線を明るみに照らす目的にとって、ムダのない構成。考えるほど、“いわゆる”自由意志と運命との関わりを上手く言い表せず不全感。とはいえテイレシアスはなぜ、自分がスフィンクスの謎を解かなかったんでしょうね〜。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23203410