1960

37さつめ 奇妙なはなし (文春文庫―アンソロジー人間の情景)

『たんぽぽ娘』 ★4 「別人」「教養」色々と無理をしている気がしたが、強い酩酊。個人的には、この話をあまり褒めちゃいけない気がした。 読了日:11月9日 著者:文芸春秋 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23567602

14さつめ 川端康成『眠れる美女』 (新潮文庫)

★2 「ハーレムものの読者が主人公のハーレムものが読みたい」 「どうしてそんなこと思ったんだ?」 「だって主人公がモテても俺は蚊帳の外じゃん。俺だってモテたいよ」 「うーん、君の絶望に近いのは川端康成の『眠れる美女』だろうね。それと君の話だが、…

8さつめ 大江健三郎『性的人間』

★1 『性的人間』『セヴン〜』ともに性を通して閉塞した社会の超越に至る、というモチーフだが、痴漢が主題?だからどうしたが現代性であるし、大江の文体は神秘主義ではなく「小汚い」に留まっているように感じた。せいぜい体調の良い時に長編2作くらい読…

6さつめ 野坂昭如『アメリカひじき』

★3 『アメリカひじき』は、ジブリで知られた『火垂るの墓』のパラレルワールドの続編にあたる(真剣)。もし、清太が生き残って、戦後社会を生きたら?日本語が酷く前半は酷い。ヒギンズが来日してからは面白い ※重要な小説は過去の読書メーターからインポ…