14さつめ 川端康成『眠れる美女』 (新潮文庫)

★2  
「ハーレムものの読者が主人公のハーレムものが読みたい」 「どうしてそんなこと思ったんだ?」 「だって主人公がモテても俺は蚊帳の外じゃん。俺だってモテたいよ」 「うーん、君の絶望に近いのは川端康成の『眠れる美女』だろうね。それと君の話だが、仮に読者という設定の主人公を作っても満たされないんじゃない?」 「なんで?」 「それは自分で考えろ」    川端の『雨傘』と89項を比べると、老化で何か失っている。 28 44 51 78 83 89 90 91 93 124 130 169 241 243
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/21323565