1944以前

38さつめ 四つの署名 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

★3 俺TUEEEE探偵。冒頭の注射跡が教育に悪い 読了日:11月30日 著者:アーサー・コナン・ドイル http://book.akahoshitakuya.com/cmt/24102518

35さつめ シェイクスピア『マクベス』(新潮文庫)

★2 きれいは汚い、汚いはきれい。「予言とその成就または回避」というテーマで書くため、マクベスを読まねばならなかった。予言に魅入られて王を殺したマクベス。魔女の告げた死亡フラグに従って殺される。その点で、予言から逃れられた人間はいない。 http…

36さつめ ソフォクレス『オイディプス王』

★3 『オイディプス王』:再読。擦り切れるほどあらすじの予備知識を知っていなければ、もっと面白かったはず。クレオンとの論争までの緊張感は古代外国の話なのに、すごい。テーマと伏線を明るみに照らす目的にとって、ムダのない構成。考えるほど、“いわゆ…

31さつめ ヘンリー・ジェイムズ『デイジー・ミラー』(新潮文庫)

★2 ツン(14項)→デレ(59)→三角関係(98)→難病(123) スノッブ向けの萌え小説という趣がしないでもない。某サイトでは、本作を理解できなければ小説は理解できないという勢い。まあどうでもいいです… 59 96 98 120 123 http://book.akahoshitakuya.com/…

32さつめ 谷崎潤一郎『春琴抄』 (新潮文庫)

★2 「作家も若い時分には、会話のイキだとか、心理の解剖だとか、場面の描写だとかに巧緻を競い、そういうことに夢中になっているけれども、それでも折々、『一体俺はこんな事をしていいのか、これが何の足しになるのか、これが芸術というものなのか」と云…

18さつめ プラトン『饗宴』 (岩波文庫)

★3 ディオティマは、愛するとは「肉体の上でも精神の上でも美しいもののなかで生産すること」だという。愛の目的は不死である。生産は、自らの分身を他者のうちで永遠に生かすために行われる。肉体への愛から学習を進め、精神における知識の愛へと至らねば…

13さつめ 田山花袋『蒲団・重右衛門の最後』 (新潮文庫)

★3 2週目。思ったより独我論的じゃなく、語り手があちこちで登場人物の心に侵入している。「芳子を国に帰すですか」「芳子を父親の監督に移したです」という日本語が可笑しい。半事実への関心+1回目なら今でもそこそこ面白いでしょう。重右エ門はつまらなさ…