28さつめ 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』 (メディアワークス文庫)

★3
 四の五の言わずに栞子さんに見惚れる。これが読み方。読者の短期記憶が「萌えラノベ」として揮発しないよう、ディープな古書知識で魂を刺す差別化要素も強力。教養主義イズナットデッド。「脇役には裏があって裏返る」というプロットが、やはり『文学少女』に似ています。最期の章はミステリーにひと捻りがあって、なかなか。
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