5さつめ 遠藤周作『海と毒薬』 (新潮文庫)

★3 
 満州パートなど、ドキュメンタリーの方が良いというテンプレ感がないではない。しかしヒヤリとする描写も多く、また「主体は官僚制や構造がつくる」構造主義的な表現は、新鮮に重苦しい。遠藤は「神なき日本人の罪意識を問う」としている。しかし、その神もまた別種の構造にすぎないかもしれない。 14 19 26 28 30 56 144 178 194
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