23さつめ 伊藤計劃『ハーモニー』

★4 
 「わたしを動かしている「何故」という感情は、どこに根拠を持つべきなのだろう。魂を擁護する言葉は、どこにあるのだろう。」 野蛮と規範の対立から、その調和へ。参照と再読なしではとても理解できない。「特定の報酬系に応えることに特化したジャンルではない」という定義において、この小説は文学的だ。しかし理解できなかった。それは伊藤計劃私小説の「私」の背後に、進化論をベースにした理屈を作っているからだ。さらにその背後には作家の実存があり…。再読して付き合う価値のある小説だ。
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